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FUJIFILM X RAW STUDIOを試す

X RAW STUDIO SCREENFUJIFILM Xシリーズ用の純正RAW現像ソフトX RAW STUDIOがリリースされましたので、少しだけ試してみました。

もくじ

FUJIFILMデジタルのRAW現像

Xシリーズが発売されて何年かになりますが、ずっとRAW記録は可能でも純正現像ソフトはなく、RAW現像したければカメラ内現像を使うか、汎用の現像ソフト(Lightroomとか)を使うという事になっていました。

・・・しかし、カメラ内の現像機能は、かなり使いにくい。 Canon EOSとかリコーGRのカメラ内現像はパラーメーターがリアルタイムに反映されるので使えますが、X-T2の場合はパラメーターを決めて「現像」ボタンを押すとはじめて結果が見えるので、微調整はやりにくいものでした。

汎用の現像ソフトは、今では各社使えますが、フィルムシュミレーションがきれいな撮って出しのJPEGと組み合わせると雰囲気が違いすぎて使いにくい(私の腕の問題でしょうが)。またX-Trans CMOSはやはり特殊なのか、EOSのRAWとかと比べると結果がイメージ通りになりにくい気がします(これまた、私の腕の問題でしょうが)。

そんな中、純正現像ソフト「X RAW STUDIO」がリリースされましたが、カメラ本体の処理エンジンを使って現像するという驚きの構成。確かにこれなら永遠の課題「撮って出しJPEGと同じ画像」が得られますね。

というわけで、今の所Mac版のみですが早速使ってみましょう。

2018.4.20追記 Windows編も投稿しましたので是非ご覧ください。

とりあえずカメラの準備

X-T2ファームウェア Ver.3.00

カメラはX-T2の場合、ファームウェアVer.3.00に更新が必要なので更新。初期バージョンのファームよりかなり機能改善が進んでいるのでX RAW STUDIOを使わなくてもファームウェア更新はおすすめ。

X-T2 USB RAW現像設定

あとは「接続設定」の「PC接続モード」で「USB RAW現像/設定保存読込」に変更です。

あとは、マイクロUSB 3.0ケーブルでMacに接続です。マイクロUSB 3.0ケーブルはUSBカードリーダーから流用(^^;;

Macにソフトのインストール

X RAW STUDIOインストール

今度はMac側の準備。こちらは簡単で、FUJIFILMのホームページからソフトをダウンロードしてきて、インストールです。

インストーラーはなしでアプリケーションフォルダにドラッグ&ドロップのみです。

ソフト起動後は特に設定もなく、カメラを接続していればそのまま認識されます。

X RAW STUDIO

X RAW STUDIO SCREEN

はい、起動できました。左上の「ソース画像フォルダ」でMac内のフォルダを開けばRAW画像が見えます。

あとは、パラメーターさわっていくだけです。今回は細かい使い方は省略。現像してみると、撮って出しのJPEGとほぼ変わらないJPEGが現像されました。

それで、出来ることは??

一応、出来ることをまとめておきましょう。

出来ること

  • 現像パラメーターはカメラ内現像で設定できる項目と全く同じ
  • パラメーターは変更するとすぐに反映される
  • 現像は1枚2秒ぐらいで進む(これはストレージなどにもよると思う)
  • まとめて選んで現像もできる
  • パラメーターのコピーなどもできる

出来ないことと未完成なこと

  • ファイルの保存先は、RAW画像と同じ場所(変更できない)
  • JPEG画質、出力サイズは変更できない(L FINE相当で現像される)
  • 画像の整理はできない(レーティングも削除もできない)
  • 画面の操作性はいまいち
  • 接続したカメラのRAWしか現像できない(X-T2ならX-T2のRAWのみ)

今の所は、現像ができるだけの最低限の状態ですので、今後の改良に期待ですね。

接続したカメラ機種のRAWしか現像できないのは人によっては不便かと思います。CP+で借りたことがあるX-Pro2とかX-T10のRAWは現像パラメーターがさわれず、現像ボタンも押せない状態です。X-T10は旧世代の機種だから仕方ないとして、X-Pro2はセンサー系同じだと思うので出来て良い気がしますが・・・(ちなみに、カメラ内現像でも他機種のRAWは現像出来ないので、それと同じということですが…)。

環境設定もこれしか設定項目がありません(汗)。ちなみに画質優先にしてもあまり速度感はかわらないのでGFX50の人向けでしょうか?

次回はいつになるか不明ですが、画質を検証ですね。

追記

現像速度も比較してみましたので、是非どうぞ。