X RAW STUDIOの現像速度を比較してみました。比較対象として、FUJIFILM純正の従来からある現像ソフトRAW FILE CONVERTER EX2.0 powered by SILKYPIXを、汎用ソフトとしてCapture One Pro 10を用意しました。
自作PCであることやLightroomみたいな有名ソフトは持っていないので、参考までにご覧くさい。
もくじ
5分39秒(非圧縮RAW)
4分7秒(ロスレス圧縮RAW)
29分29秒(非圧縮RAW)
31分13秒(ロスレス圧縮RAW)
4分57秒(非圧縮RAW)
4分36秒(ロスレス圧縮RAW)・8分41秒(ロスレス圧縮RAW・CPUのみ処理)
RAW FILE CONVERTER EX2.0は完全CPU依存なので、Core i5マシンには厳しいですね・・・。Capture Oneでは想像以上にGPU(Open CL)が効いています。
テストWindows環境
Windows 10 Pro 64bit Version 1709 (Fall Creators Update)
自作PC Intel Core i5-3470(ivy-bridge) 、メモリ8GB、GPU geforce GTX650Ti、Intel 520 SSD起動ドライブ
カメラ X-T2 Ver.3.0.0(USB 3.0接続)
2分21秒(非圧縮RAW)・2分21秒(非圧縮RAWをUSB3.0 HDDから処理)
2分10秒(ロスレス圧縮RAW)
34分21秒(非圧縮RAW)
36分21秒(ロスレス圧縮RAW)
3分38秒(非圧縮RAW)・5分29秒(非圧縮RAW・CPU処理)
4分12秒(ロスレス圧縮RAW)
驚くことに、X RAW STUDIOがMac版の方が倍くらい早く処理出来ました。私のWindowsがおかしいのでしょうか?
Mac版のRAW FILE CONVERTER EXはCore i7なのに、かなり遅いです。
テストMac環境
Mac OS Sierra 10.12.6
iMac Late2012 (Core i7 3.4GHz改)、メモリ24GB、GPU geforce 675MX、SSD改
カメラ X-T2 Ver.3.0.0(USB 3.0接続)
X RAW STUDIOは、FUJIFILMの宣伝通り高速に処理出来ることは確かです。ただ、Mac/Windowsの速度差は謎で、誰か検証して欲しいところです。但し、純正の比較対象RAW FILE CONVERTER EX2.0は重すぎる気がするので、汎用現像ソフトでそれなりのPCを使っている場合は、同じくらいの処理速度となるでしょうか?
X RAW STUDIOは、PCのCPU速度の影響は受けませんが、USBインターフェースの速度や、HDDの速度は影響を受けます。ストレージ周りはなるべく高速なものを使いたいところです。
非圧縮RAWか、ロスレス圧縮RAWのどっちが良いかは、画質の面では検証出来ていませんが、X RAW STUDIOを使う上では、ロスレス圧縮RAWの方が現像スピードが少し上がりますので、大量に現像する場合は有利になるでしょう。
(想像ですが、ロスレス圧縮RAWを使うと、X RAW STUDIOの場合は転送するファイルサイズが小さくなる分高速化、その他現像ソフトではロスレス圧縮の復元処理が増えて、処理時間が増える)