2019年秋、音楽配信サービスAmazon Music Unlimitedがサービス拡張してえ、CD同等のHD音質(ロスレス圧縮)、さらにCD以上のULTRA HDハイレゾ音質の音楽配信が始まりました。
ここではiPhone・iPadで楽しむ方法を中心に書いてみましょう。
もくじ
Amazon Music Unlimitedの拡張版です。料金はAmazonプライム会員が月額1,780円、プライム会員以外は月額1,980円です。
Amazon Music HDといっても全てが最高音質のハイレゾ・・・というわけではなくて、6段階ある。音質の良い順に、
です。どの音質で提供されるかは、アーティスト、楽曲ごとにまちまちですので、レコード会社次第(戦略?そもそも音源がないetc..)です。Standard音質になってしまうものも含めれば、曲数はAmazon Music Unlimitedと同じです。
これが、会員になってないと、さっぱりわからない。AmazonでCD検索した時に「Music Unlimitedで聴く」とは出ますが、HDかどうかはわらないです。しかも全てを検索できているかも不明。
ということで、詳しく知りたい場合は、登録するしかありません。Amazon Music HDでも1ヶ月の無料体験は付いてますから、その間に色々聴いてみるのが良いです。
僕の感想としては、曲目の感想は次のようになるのではないでしょうか?
実はあまり多くはないです。クラッシックやJAZZが充実しているかもしれません。古い楽曲のリマスタリング音源も多いです。
J-POP、洋楽POPsなどの上限はこの辺がほとんど。クラッシックでもこっちの方が多いです。できれば、この音質以上が充実してくれることを祈りたいです。
ULTRA HDのJ-POPで、96kHzではないものは、大体コレ。確かにCDよりかはスムーズな音質になります。
一応、CDよりは音質良いことになりますが。洋楽に多いです。
CD売り上げを気にしてそうな新譜や、HD音源が存在してなさそうな旧譜はこちらが多い。曲数としては一番多いと思います。CDと同等の音質ですね。これでも、圧縮音声に比べれば、格段にスムーズな音質だと思います。
CD売り上げに影響を気にしていそうな、作品など。アニソンとか多い気がする。
他社の音楽配信サービス比較すると・・・、Spotifyより少し曲数が少ないかなと感じますね。。
本当に必要かどうかは「人による」と思います(^^;;
ただ、個人的に思うことは圧縮音声よりも聴き疲れが少なくなります。Amazon MusicでもSpotifyでも1日中再生していて、耳が疲れることを感じている方は是非ともAmazon Music HD試して欲しいですね。これはHD音質になるだけでも変わると思います。
また、96kHz、192kHzとサンプリング周波数が上がると再生可能周波数が上がり高音がキレイになるといいますが(96kHzで48kHzまで)、実際は可聴周波数の範囲内でより原音忠実に近付くことの方が効果大です。
iPhoneというものは、音楽をスマートに楽しむためには良く出来ていますが、正直「高音質」を追求して音楽を楽しむためにはちょっと不便です。接続方法ごとにまとめてみましょう。
本題に入る前にこのスクリーンショットの説明だけ。Amazon Musicアプリには現在の再生音質を確認できるようになっています。
楽曲の最大音質・・・Amazon Music HDで提供される最大の音質
端末の性能・・・再生中の端末の性能。単体・Bluetooth・USB DAC接続等で変わります
再生中の音質・・・上記を踏まえて、現在再生中の音質
です。
iPhone 7以降、イヤホンジャックが廃止されて、もうイヤホン直接挿せるiPhoneが現役の方は少数かと思いますが・・・。私ももう持っていませんので、iPad Air 2で試してみました。
48kHz 24bitまでは再生可能でした。ULTRA HDの意味が全くない、ということはありませんが・・・。
iPhoneにイヤホンジャックがなくなってから付属するようになったのが、「Lightning-イヤホン」アダプタ。
こちらも48kHz 24bitまでは再生可能でした。でもこのアダプタ、正直音質良くないのであまりオススメしません。
iPhoneの場合は、LDACとかBluetoothのハイレゾには非対応で、SBCまたはAAC圧縮となってしまいますので、不利です。端末にダウンロードされる音源が高音質になる分だけ、音は改善するかもしれません、くらいです。またiPhoneの仕様上、再生音質は44.1kHzに制限されます。
ただ、手持ちのワイヤレスイヤホンJabra Elite 65tで聴くと、圧縮の時よりかは若干音質改善はしますよ。
↑ハイレゾ再生には対応しませんが、嫌なクセがない落ち着いた音質で良いと思いますよ。最新型Elite 75tも気になりますね。
iPodリンクってわかりにくいですけれど、Lightning-USBケーブル接続で、オーディオシステムやカーステレオから再生するシステム。音声の再生のほか、機器からのコントロール、曲名の表示なども行えます。
この場合は、44.1kHzに制限されます。iPod classic時代からの制限でしょうか??。ハイレゾ再生の出来るオーディオシステムでもこの制限は起こりますので、要注意です。我が家のマランツM-CR610ではハイレゾ再生出来ませんでした。
ただ、この手のネットワークオーディオプレーヤは便利ですので、お勧めです。
↓のマランツM-CR612はHEOSテクノロジーでAmazon Music HDの再生が可能です。
結局のところ、ULTRA HD 96kHz以上の音質を楽しみたい場合は、外部USB DACの一択ということになります。選択肢は豊富にありますから、予算や好みで購入すれば良いかと思いますね。個人的に気になる製品は↓でしょうか。
USBタイプはLightningカメラアダプタが必要ですけれど、自宅ではPCとかにも使えますね
USB DACの一部はLightning-USBケーブルでは接続できない物もあります。この場合はLightning-USBカメラアダプタが必要になりますね。
USB DACというものは、USBデジタルからアナログ音声に変換しますが、すでに光デジタル入力対応のアンプ持っている場合は、光デジタルになるだけのアイテムUSB DDCも存在します。僕はマランツM-CR610を持っていますのでDDCから光デジタルに変換して、ULTRA HDを楽しむことにしました。
Amazonで見つけたFX-AUDIO- FX-D03J+。怪しげな箱ではありますが。末尾に「+」がない半額くらいのやつは96kHzまで対応です。
晴れて192kHzにて再生可能になりました。192kHz対応の音源を再生すれば格段に良い音質です。また高音質なアンプを通して聴くことも効果大です。
iPhoneからの再生ではサンプリングレートを設定できませんので、接続した機器の上限に強制設定となります。
↓接続先が96kHzまでの場合はこちらがおすすめ
あと、光デジタルケーブルが古いと音が途切れたりしますから、新しいものを試してみましょう。
出来る・出来ないの話をすればできます。設定で、モバイルデータ通信時にHD/ULTRA HDを再生に設定するだけです。
ただし、格安SIMとか環境によってはダウンロードが追いつかなくなると再生が止まります。僕のみおふぉんでは、都市部では厳しかったです。また数時間聴き続けるとギガ数かなり行きますから、要注意です。よく聴きたい音源は端末にダウンロードを推奨です。
Amazon Musicアプリの設定で「ラウドネス・ノーマライゼーション」があります。これのおかげで、どの曲を再生してもだいたい同じ音量で聴けますが、これをオフにした方が、より元の音質に近づきます。
ただし、聴いているシュチュエーションによってはONの方が快適な場合もありますので、ケースバイケースでしょうか。
正直、検索や再生画面の使い勝手はSpotifyよりかなり劣ります。改善して欲しいいです。検索のヒット率もあまりよくないです。アーティストの登録名が整理されていないとかよくあります。
Apple MusicとかSpotifyから乗り換えだと曲が検索しても見つけられない現象、時々あります。次のような方法で試して見ましょう。
登録の仕方が整理されていないのは、よくあります。。
ここでは本末転倒な話ですけれど、単体でハイレゾを楽しみたいならば、ハイレゾ対応のAndroid機を使うのが手っ取り早いですね。
↑Fiioはちょっと上級者向けですね
聴きたい曲があるかどうかは、人によるところもあると思いますが、ハイレゾ音源を単体で買うのは意外と高いですから、幅広く聴いてみたい人には良いかと思います。ハイレゾ入門から、手持ちの音源を増やしたい人まで、体験されることをお勧めしますよ。
↑登録の時に、HDプランを選択ですよ!
この記事を書いてから数ヶ月使用していますが、Ultra HDで公開の曲も以前より増えました。HD音質までだった曲が96kHzまで公開に変更になった曲や、オンライン配信開始とともに旧譜まで96kHz公開もありました(aikoの配信開始は驚きました)。
以前試して使えないと思った方も、再チャレンジされても良いかもしれませんよ。
2021年になって、Apple Musicもロスレスオーディオに対応してロスレスミュージックのストリーミングサービスはAmazon Music以外の選択肢もできました。少しだけ試しましたので、簡単な感想でも書いておきましょう